Welcome to kuwajima-vet.com・・・「読売新聞:記事紙面より」
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当院が読売新聞「京葉版」に紹介されました。
上記の写真と本文は読売新聞の紙面より。「毎日が新しい発見の連続」と研究心旺盛な桑島功さん(左)。右は長男の智さん。
新聞記事のご紹介・・・「犬の奇病治療の第一人者」
1998年4月23日の読売新聞「京葉読売」紙面より
「房総・ふる里発見伝」
「カット!」「パチンッ!」--カチンコの音も氷りつきそうな、マイナス40度の冷凍倉庫内。その片隅で桑島功(58)はかじかんだ手で、名犬タロの盟友クマに麻酔薬を注射しようとしていた。映画「南極物語」でクマが衰弱死するしーんの撮影だったが、「いっこうに焼く駅が入っていかないので不思議に思ったら、氷っていたんですよ」。あわてて熱湯を容易して溶かしたが、感動の舞台裏には、相当の苦労があったようだ。あれからもう15年がたつが、ロケ中にけがをした犬を治療する獣医師として、あるいは撮影のアドバイザーとして映画の世界に参加した2ケ月間は、今でも昨日のことのように鮮明煮覚えている。

県獣医師会の副会長として、約1000人の会員のまとめ役を務める桑島は、明治初期の大祖父の代から、船橋で動物病院を開業する獣医師の家で生まれた。だが、獣医師としての始祖となると、何と平安時代にさかのぼる。初代と伝えられるのは804年の遺唐使として唐に渡った肥後の国の平仲国(たいら なかくに)だった。史書によれば、仲国は唐の馬師星に馬医の術を師事し、帰国後、その技術を諸国に広めた。--(中略)
現存する慶応年間作成の家系図によると、桑島は仲国から数えて21代目に当たる。だが、1200年近くにわたり綿々と受け継がれてきたことからして「確証はないが、家系図からはかなりの名前が抜け落ちているとみられ、実際にはこの倍くらいは代を重ねているはず」という。そんな獣医師一筋の家計に育った桑島が、この道を志したのは船橋高1年の時。兄から「僕には手術なんてできないから、お前が継いでくれ」と言われ、東京の日本装蹄畜産高校(現・駒場学園高)に編入。現在の麻布大学を経て、23歳で開業獣医師の仲間入りをした。当時はまだ、犬や猫などの小動物を診る開業医は珍しかった。それだけに、バイクで県内を走り回る日々を送っており、遠く銚子や南房総にまで足を延ばすこともしばしばだった。そんな生活を送る傍ら、母校の大学院にも研究生として籍を置き、8年がかりで獣医学博士号を取得した。

博士論文のタイトルは「小動物における恥骨筋切除術に関する臨床学的研究」。犬に多いのだが、成長段階で後ろ足の内側の筋肉が委縮してしまう原因不明の奇病がある。歩いたり、立ったりできなくなってしまうため飼い主の間で深刻な問題になっていた。毎日の診療で、この病気を数多くみてきた桑島は委縮した筋肉の一部を切り取れば、足が延びるようになるのではと考え、飼い主の承諾を得て手術を試みた。すると、それまで立つことすらできなかった犬が走り回れるようになったり、その後、手術の成果を元に300をこなす症例をこなすことになる。その診断法と手術法を確立し、いつしかこの分野で第一人者となった。博士号は、この地道な積み重ねの成果だった。「これまでの獣医師生活の中で、一つとして同じ症例に遭遇したことはない。日々、新しい発見の連続なんですよ」・・・

「南極物語」の撮影に参加した時も、バイクにまたがって走り回った時も、思いは同じ。「新しい発見」を求めた旅は、まだまだ続く。
(c)読売新聞社
記者・森 洋一郎
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